「なるべくシンプルにした方が良いなぁ」と思うことが多く、一回シンプルの正体を言語化しておこうと思いました。
シンプルとは
日本語で言うと簡単・単純などの意味に訳されます。対義語は複雑・煩雑になるんでしょうか。
今回は私の仕事上でシンプルな方が良いなと思うことや、実現するための方法についてお話していきます。
シンプルにする2つの手順
シンプルにするためには、まずは以下の2ステップが大事です。
- 作業を分解する
- 削れる物は削る
基本的には引き算の考え方で「本当に必要なものは何?」「これは自己満足じゃない?」「クオリティアップに繋がる?」など自問自答しながら削っていきます。
エフォートレス思考に書いてある内容ですね。ではその引き算とは具体的に何かを見ていきましょう。
引き算をするための3つの視点
- 選択肢を減らせないか
- 手順を減らせないか
- 複数のことを組み合わせていないか
選択肢を削ることが大切です。
成約の中から名作は生まれる、みたいに言われることがありますが、「何やってもいいよ」は逆に選択疲れを起こします。
テキストテンプレートやSEが良い例ですね、100種類の中から選ぶのと、よく使う10種類の中から選ぶのでは時間も脳の負担も違います。
そのためには、事前準備がカギです。極力選択肢を減らせるよう、仕事の振り返りなどで数を少なくしていきましょう。
ちなみに、後から増やす場合も、そのタイミングで削れる物は無いか?と考えるのがオススメ。断捨離の考え方ですね。
このタブがシンプルじゃねぇじゃねぇか!というご指摘はごもっとも。でもこの方が読みやすかったので。
シンプルにするメリット
シンプルにすることは、脳のメモリを使わずに済むということです。
頭脳労働ではとにかく頭を使うので、省エネできるところはしていきたいところ。特に成果に繋がらない作業系のタスクはなるべく減らした方が、全体のクオリティアップに繋がります。
では、複雑な場合とシンプルな場合を比べてみましょう。
| シンプルな場合 | 複雑な場合 | |
| 操作法 | 数か所触るだけなので マニュアル不要 | 久しぶりに触ると 「なんだっけ?」となりメモが必要 |
| 再現性 | パーツが細かく分かれているので 仮説検証がすぐにできる | 成功したとしても全体なので 仮説検証が難しい |
| 改善 | ボトルネックになっている箇所が すぐ見つけられるため、改善が速い | 分解からのスタートなため 時間がかかる |
| 修正 | 分割されているため 該当箇所のみの修正ができる | 広く作っているため 全体単位での見直しが必要 |
シンプルにすると、再開がスムーズです。言い換えると腰が軽くなります。逆に複雑にするとフットワークが鈍重になるので、頑張れるメンタルが残っていないと中々作業できません。
基本的には分解して、引き算して、一か所一か所は簡単な作業にまで落とし込むことがオススメです。
シンプルの罠
一見良いことずくめに見えるようなシンプルにも、罠があります。
シンプルの罠は、手段を目的化しやすいことです。効率化・簡素化はあくまで「その作業を短時間で、クオリティを担保したまま終わらせること」にあります。
そのため、「シンプルになったけどクオリティが下がる」「切り替えの手順が増えて時間がかかる」結果では意味がありません。
あくまでシンプル化は手段、達成すべき目的は何か、というのを前提において考えていきましょう。
余談:シンプル化できたかも?と思う実例
30分の動画のシーケンスを、5分ごとに分割したのはやることがシンプルかつゴールが見えるので良かったですね。
テンプレ作成も事前に行い、エフェクトも事前に精査したので、前よりスムーズに作業が進められています。
テキスト装飾だけは案件ごとに増えたりするし、色も多いのでまだシンプル化できていません。課題ですね。
まとめ
基本的にはシンプルに考える・作る方が良いです。シンプルにすると腰が軽くなり、スムーズに作業ができます。
結果として、短時間でクオリティの高い物を作れるため、可能な限りシンプルにしていきましょう。
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